ガレージスクラップ…

Pantah 500からドゥカティのVツインは始まった。Pantah 500は、ツインでも四気筒と張り合えること、あるいは四気筒を上回ることを見せつけた。このガレージビルト品も例外ではない。

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Craftrad magazineのHermann Köpfはガレージにあったスペアパーツからこのバイクを組み立てた。

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1980年に発売されたPantahは、500GPエンジンで使われていたようなベルト駆動のカムシャフトを使用していた。低回転域と中回転域でトルクが足りなかったものの吹け上がりの軽いエンジンだったので、ハイフローなパーツに交換しギア比を変えたら、かなり性能は向上した。今回Hermannは排気系を2in1 Conti Sportシステムに交換しており、エアクリーナのフィルターもスポンジタイプを使っている。

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フレームに合わせて修正されているが、タンクは伝説のライダーMike Hailwoodのレプリカだ。シートはスケートボードのデッキを加工して作られている。

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フレーム上の配線はタンクの下にある小さなリチウムイオン電池につながっている。ギリギリの仕様ではあるが、公道を走れるよう小さめのヘッドライトやウインカーが付けられている。ニュートラルなライディングポジションがとれるよう、バックステップとTommaselli MXのハンドルバーが追加されている。

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性能向上のため、足回りはショーワ製の倒立フォークに交換、前輪はドゥカティのモンスターに使われている17インチのホイールとブレンボ製ブレーキの組み合わせに変更、後輪はPantah SLの18インチを使用している。タイヤは、全天候に対応できるようピレリのデュアルスポーツMT60/MT90が装着されている。

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塗装は残してステッカーが貼られたままにすることで、ハンドビルトの雰囲気を演出している。ガレージのスクラップが、レースバイクへ生まれ変わった。

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